プラティは美しい色彩と温和な性格で知られる人気の熱帯魚です。
初心者から上級者まで幅広いアクアリウム愛好者に適しており、飼育、繁殖、混泳、病気対策について知っておくべきポイントを詳しく解説します。
プラティの飼育方法
プラティは飼育が容易で、以下の環境条件を整えることで健康に育てることができます。
水槽のサイズと設備
- 水槽サイズ: 40リットル以上が推奨されます。広いスペースがあることで、プラティがストレスを感じずに泳げます。
- フィルター: 適切なフィルターを設置して、水質を清潔に保ちます。
- ヒーター: 水温を20〜28℃に保つためにヒーターを使用します。
- 照明: 適度な照明を設定し、日照時間を8〜12時間程度に調整します。
水質の管理
- 水温: 20〜28℃が適温です。
- pH: 中性からややアルカリ性(7.0〜8.0)が適していますが、比較的丈夫な魚なため、弱酸性でも問題ありません。
- 硬度: 中硬水から硬水が適していますが、これもある程度の軟水まで適応します。
プラティの繁殖方法
プラティはグッピー同様の卵胎生魚のため、繁殖が比較的容易です。
繁殖の準備
- 性別の見分け方: 雄は尻ビレがゴノポジウムに変形しており、雌よりもやや小さいです。
- ペアの選定: 健康なオスとメスをペアリングします。
繁殖のプロセス
- 産仔箱の設置: 繁殖期には雌を産仔箱に移します。これにより、他の魚から稚魚を保護します。又は、自然繁殖をさせたいのであれば、水槽内の最低でも3分の1程度のスペースを水草や人口の隠れ家などで占め、産まれた稚魚の避難スペースを作ってあげましょう。
- 稚魚のケア: 稚魚は親魚とは別の水槽で育てます。自然繫殖の場合は親魚と同じ水槽で育成します。初期はブラインシュリンプベビーなどの小さな活き餌を与えるのがベストですが、プラティの稚魚であれば冷凍のブラインシュリンプベビーや冷凍のコペポーダどころか、稚魚用の粉餌でも十分に育成できます。
プラティの混泳方法
プラティは温和な性格で、多くの熱帯魚と混泳が可能ですが、実は意外と困った癖を見せることも多いです。
混泳に適した魚
- ネオンテトラ: 小型で俊敏な泳ぎができる。
- グッピー: 似た性格と飼育条件を持つ。
- モーリー: グッピー同様、似た性格と飼育条件を持つ。
混泳時の注意点
- 大きさの違いがある魚は注意:プラティよりかなり大きい魚が相手ではプラティは食べられてしまいます、しかしプラティには困った癖のような特徴があります。それは、他魚を突っつくことをするのですが、自分より大きな魚の方が的が大きく突っつきやすいので、例えばプラティがエンゼルフィッシュやディスカスをしつこく突っつきまわして死なせてしまうことがあります。
- 攻撃性のある魚を避ける: シクリッドなど攻撃性のある魚には注意しましょう。例えば、ディスカスが泳いでいる水槽にあとからプラティを混泳させると、高確率でディスカスがプラティを追いかけまわします。その結果、プラティがディスカスに突っつかれて死んでしまうこともあります。この間、プラティはなんとか逃げ切れば、いずれディスカスはプラティに特別な興味を無くして追いかけなくなり、混泳ができるようになりますが、その後は立場が逆転して前述したようなことになりやすいです。
- 混泳に絶対はない:なんだかんだ言ったところで、混泳に「絶対」はありません。飼育スペース、混泳密度、水温、空腹度、個体の性格など、色々なことが要因になって結果は違ってきます。
プラティの病気と対策
プラティも他の熱帯魚と同様に病気にかかることがあります。以下は一般的な病気とその対策です。
白点病
- 症状: 白い斑点が体に現れます。
- 対策: 水温を28℃以上に上げ、塩水浴なり薬浴を行います。
カラムナリス病
- 症状: 体表粘膜や眼球表面が白濁したり、ヒレが腐食し、溶けたようになります。
- 対策: できればpHを下げて菌を不活性化させ、専用の薬を使用します。
内臓寄生虫
- 症状: 食欲不振、痩せ細る、白便や赤いフンをするなど。
- 対策: 専用の駆虫薬を使用します。
まとめ
プラティの飼育、繁殖、混泳、病気対策について基本的な知識を持つことで、健康で美しいプラティを長く楽しむことができます。適切な環境を整え、定期的なメンテナンスと観察を行うことで、プラティの魅力を最大限に引き出しましょう。
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