ディスカスの病気

ディスカスの病気

ディスカスは当たり前に大きくはならない

ディスカスは飼育が簡単な魚と違って「誰がどんなディスカスを飼育しても大きく成長させることができる」というような魚ではありません。

ディスカスの種類による飼育難易度の違いもあれば、飼育者の技量による成長の差も大きく出るのがディスカスです。

食が細い期間が続いたり、拒食症になったりすると大きく成長はしませんし、死ぬこともあります。

ですから「大きくなったらどうしようかな」などと心配する前に、「大きくできるかな」ということを考えて、上手く健康に飼育することを目標にしてください。

生き物は必ず病気になるもの

よく「早期発見・早期治療が大事」とか「予防が大事」と言われますが、それはその通り、私も異論はありません。

しかし、私が思うもっと大事なことは「生き物は必ず病気になる」ということです。

この点を初めから理解しておかないと、いざ病気になってから色々と調べたり、薬を買いに行ったり、薬の使い方を調べたりと時間がかかって、結果的に手遅れになってしまいます。

また、ネットの掲示板などで質問し「様子を見ましょう」なんて、どこの誰かもわからない人にアドバイスをされて真に受け、手遅れになったり。

ディスカスは、ある種の病気にはなりやすいかもしれませんが、体の大きさがあるぶん病気ですぐに死ぬことは少ない方です。

むしろ、小型魚や金魚やメダカの方が病気には弱く、簡単に死んでしまいます。

皆さんは「自分の愛魚も必ず病気になるんだ」という心構えで、病気や魚病薬・治療について知っておくようにしましょう。

魚病薬は3種類は持っておくこと

私のお勧めする魚病薬から3種類ご紹介します。

まずは「アグテン」

アグテンは、カラムナリス病にも有効となっていますが、私的には「白点病」と「水カビ病」の薬です。

次は、「エルバージュ」か「グリーンFゴールド」です。

この2つは「エロモナス病」や「カラムナリス病」など、「細菌性」の病気の薬です。

最後は、「リフィッシュ」

リフィッシュは、寄生虫用の薬です。

ここまで「魚病薬は3種類は持っておくと良い」ということを話しましたが、次は魚病薬使用時の注意点と、各魚病薬について病気と照らし合わせてお話します。

ちなみに薬の種類によっては、2種類でも対応可能ですので、そのへんもお話します。

各魚病薬による治療可能な病気

ここからはディスカスに限らず、魚の病気と魚病薬についてのお話です。

その他の魚を飼育しているかたも参考にしてみてください。

アグテンで治療する病気

・白点病

・ウーディニウム病(こしょう病)

・水カビ病

・エピスチリス症

・キロドネラ症

・トリコディナ症

などです。

マラカイトグリーンしゅう酸液を主成分とした魚病薬で、水草水槽にも使用できるメリットがあります。

デメリットとしては、発ガン性を否定できないと言われているところですが、そのようなものは私達の「料理の焦げ」程度のものと同じだと私は捉えています。

本当に危険であれば市場に流通することはありません。

まったく同じ内容成分の商品で他にも「ヒコサンZ」や「スーパースカット」などがあります。

昔からある薬としては、「メチレンブルー」や「グリーンF」、「ニューグリーンF」や「グリーンFリキッド」、「グリーンFクリアー」などあります。

「トロピカルゴールド」にも成分としてメチレンブルーが入っているので、この薬でも対応できますが、この薬については後述します。

ディスカス飼育では、まず白点病にお目にかかることはありません。

もしあるとすれば、ヒーターが壊れた時くらいだと思います。

私の中では、淡水の白点病は全く怖いものではないので、病気とすら思っていないくらいです。

使用する魚病薬の薬効期間や、その他特徴を以下にまとめます。

薬効期間と特徴

・アグテン(ヒコサンZ、スーパースカットも同じ)

 薬効期間:2~3日間

 主成分:マラカイトグリーンしゅう酸塩

 飼育水100ℓに対し本品10ml使用する。

 水草、エビ、バクテリアにも大丈夫。

 

 

 

・メチレンブルー

 薬効期間:5~7日間

 主成分:メチレンブルー

 飼育水40~80ℓに対し本品10ml使用する。

 安価。

 

 

 

・グリーンF

 薬効期間:5~7日間

 主成分:ニトロフラゾン、メチレンブルー、塩化ナトリウム

 飼育水30~40ℓに対し本品5g使用する。

 入っている成分によって細菌性の病気にも使用できる。

 

 

 

・ニューグリーンF

 薬効期間:5~7日間

 主成分:メチレンブルー、塩酸クロルヘキシジン、アクリノール、塩化ナトリウム

 飼育水約50ℓに対し本品5g使用する。

 入っている成分によって一応細菌性の病気にも使用できる。

 

 

・グリーンFリキッド

 薬効期間:5~7日間

 主成分:メチレンブルー、アクリノール、塩化ナトリウム

 飼育水約60ℓに対し本品50ml使用する。

 入っている成分によって一応細菌性の病気にも使用できる。

 

 

 

・グリーンFクリアー

 薬効期間:10~14日間

 主成分:二酸化塩素

 飼育水約20ℓに対し本品10ml使用する。

 水に着色せず、水草も大丈夫。

 

 

 

・トロピカルゴールド

 薬効期間:4~7日間

 主成分:メチレンブルー、アクリノール、トリクロルホン、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム

 飼育水10ℓに対し0.2g使用する。

 成分からしてオールインワンタイプの薬であるため、他の薬との混合薬浴はやめておいた方が安全

 

 

エルバージュ・グリーンFゴールドで治療する病気

・カラムナリス病

・運動性エロモナス症(ポップアイ、立鱗病、赤班症など)

・非運動性エロモナス症(穴あき病)

・ディスカスエイズ(シクリッド病)

などです。

細菌性の病気に使用します。

「口ぐされ病」も「尾ぐされ病」も症状が出た個所でそう呼ぶことがあるだけで、カラムナリス病です。

カラシンに多い「ネオン病」も、カラムナリス病です。

ディスカスは体表粘膜がデリケートなところがあるので、水換え後に水当たりみたいなのを起こして体表粘膜が荒れたりすることがありますが、そういう時もエルバージュなどを使います。

新たに導入したディスカスを混泳させた時も感染症が発生しやすいので、そのような時も使います。

ディスカスに限らず、ディスカス以外のシクリッドを混泳させた時も感染症が発生しやすいですが、その時に強烈な感染症が発生することがあります。

そのような強烈な感染症は「ディスカスエイズ(シクリッド病)」と呼ばれます。

私はこれまで3回ほどディスカスエイズの経験がありますが、そのうち1回はディスカスのみで発生し、1回は東南アジア産フラワーホーンが原因で発生し、1回はWILDネグロ産デュメリリィエンゼルが原因で発生しました。

腑に落ちないのはネグロ産デュメリリィエンゼルの時です。

私はどちらかというと、WILD物は寄生虫の持ち込みに注意が必要で、おかしな感染症は改良品種の方が注意が必要だと考えていますが、原因になったデュメリリィエンゼルはWILD物として入荷しました。

ここで私が考えたのは、入荷したデュメリリィエンゼルは実はブリード物であったか、又は、WILD物ではあるが日本に輸入されたあと問屋内で感染してしまい、治癒したものが流通したか、というものです。

そのデュメリリィエンゼルは私の所に来てから一切症状を出さなかったので、これは1度感染して治癒したものだろうと考えました。

また、非運動性エロモナスによる穴あき病と、シクリッドの頭部穴あき病では原因が違いますが、頭部穴あき病の傷口からの二次感染予防の意味でも、細菌性魚病薬を使用します。

それと、通常なら効くはずの細菌性魚病薬に効果が見られなかった場合は、他の細菌性魚病薬に切り替えてみましょう。

ちなみに、最初に「アグテンで治療する病気」で紹介した魚病薬も、一応ですが細菌性の病気にも効果ありとされています。

使用する魚病薬の薬効期間や、その他特徴を以下にまとめます。

薬効期間と特徴

・エルバージュ

 薬効期間:3~5日間

 主成分:二フルスチレン酸ナトリウム

 飼育水約60ℓに対し本品0.5g使用する。

 ディスカスでは多用する基本的魚病薬。

 私の経験では規定量の5~6倍までは大丈夫なのを確認済み。

 (7倍量はまだ試していない)

容量は2g入りのものではなく、10g入りの方がおすすめ。

10g入りの方には、スジきり1杯0.5gの計量スプーンが入ってきますが、販売されている魚病薬の中では最小のスプーンのため、少量から計れてとても便利です。

他の薬にも使うため、無くさないよう注意しましょう。

ちなみに、エルバージュを入れた時に飼育水が透明感のある黄色に色付く場合と、濁りのある黄色に色付く場合がありますが、後者の場合は飼育水のph値が低い時になるので、ph値を予想する目安になるとも言えます。

 

 

 

・グリーンFゴールド顆粒

 薬効期間:5~7日間

 主成分:ニトロフラゾン、スルファメラジンナトリウム

 飼育水約32~40ℓに対し本品1g使用する。

 アロワナエイズでは規定量の5倍使用する。

 

 

 

・グリーンFゴールドリキッド

 薬効期間:10~14日間

 主成分:オキソリン酸

 飼育水約10ℓに対し本品10ml使用する。

 少ない水量の水槽でも計りやすい。

 水草にも大丈夫。

 

 

 

・観賞魚用パラザンD

 薬効期間:10~14日間

 主成分:オキソリン酸

 飼育水10ℓに対し本品1ml使用する。

 水量の多い水槽にはグリーンFゴールドリキッドではなく、こちらを使用。

 水草にも大丈夫。

 

 

 

・ハイートロピカル

 薬効期間:3~7日間

 主成分:スルファジメトキシン、アクリノール、塩化ナトリウム

 飼育水10ℓに対し本品0.5g使用する。

 水量の少ない小型水槽からでも計量しやすい。

 全ての細菌性魚病薬にいえるが、使用して効果を感じられない場合は、他の細菌性魚病薬に切り替えてみること。

 

 

リフィッシュで治療する病気

・イカリムシ症

・チョウ症(うおじらみ、アルグルス症)

・ダクチロギルス症

・ギロダクチルス症

・マクロギロダクティルス症(ポリプティ)

などです。

「マクロギロダクティルス・ポリプティ」は、ポリプテルスにだけ寄生します。

WILD物のポリプテルスに寄生して輸入されますが、その寄生虫を駆除せずブリード物のポリプテルスと混泳させると、ブリード物のポリプテルスにも寄生するので気をつけましょう。

ディスカスの場合、ダクチロギルスや、ギロダクチルスによる鰓(エラ)や体表などへの寄生があります。

主な寄生虫用として日本で販売されている市販の魚病薬はトリクロルホン製剤なんですが、

トリクロルホンは農薬にも使われている神経毒なので、魚病薬の中では特に注意が必要な薬です。

ディスカスは大丈夫な方ですが、例えば同じようなシクリッドのエンゼルフィッシュになると意外にもトリクロルホンに対する弱さを見せるので、加減が必要になります。

それと、トリクロルホン製剤を使用すると魚の体色が色褪せますが、トリクロルホン製剤の使用をやめると体色は元に戻るので心配はありません。

あと、28℃以上の高水温では薬害が出やすいとされているので注意が必要ですが、個人的な経験から言えばそこまでわかりやすく害があるようには感じていません。

魚病薬全般に言えることですが、トリクロルホン製剤も小型水槽(少ない水量)に対しては使用量が量りにくいので、その事についてもトリクロルホン製剤の紹介の時にお話します。

使用する魚病薬の薬効期間や、その他特徴を以下にまとめます。

 

 

薬効期間と特徴

・リフィッシュ

 薬効期間:10~14日間

 主成分:トリクロルホン、塩酸クロルヘキシジン

 飼育水75~150ℓに対し本品0.5g使用する

 細菌性魚病薬のエルバージュと同じく多用する魚病薬。

 トリクロルホン製剤は、飼育水がph8.0以上、水温28℃以上の場合は使用しない方がいいとされているが、私の経験で言えば、かまわず使用しても問題らしい問題は感じていない。

・トロピカルN

 薬効期間:3~8日間

 主成分:トリクロルホン、アクリノール、塩化ナトリウム

 飼育水10ℓに対し本品0.1g使用する。

 リフィッシュよりトリクロルホン濃度が薄いぶん計量しやすいのが特徴。

 高ph、高水温時の使用は注意。

 

 

・トロピカルゴールド

 薬効期間:4~7日間

 主成分:トリクロルホン、メチレンブルー、アクリノール、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム

 飼育水10ℓに対し本品0.2g使用する。

 トロピカルNより更にトリクロルホン濃度が薄いぶん計量しやすいのが特徴。

 高ph、高水温時の使用は注意。

 成分からしてオールインワンタイプの薬であるため、他の薬との混合薬浴はやめておいた方が安全。

 

 

・マゾテン

 薬効期間:おそらく10~14日間くらい?

 主成分:トリクロルホン

 飼育水1t(1000ℓ)に対し本品0.2~0.5g使用する。

 0.5ppmに調整する時は以下を目安にします。

 水量100ℓに対し本品0.25ml

 水量200ℓに対し本品0.5ml

 水量1000ℓに対し本品2.5ml

 マゾテンは基本的に池などに使用するもの。

 濃度が濃過ぎて水槽使用は難しい。

 

 

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一般的ではない薬

 ・ホルマリン

対応できる病気:ダクチロギルスやギロダクチルス等の寄生虫症

特徴

注意点として、劇薬なため体につかないように、それと部屋の換気にきをつかう。

購入は薬局に注文することになりますが、簡単に購入はできないので、薬局に要確認。

水槽には十分なエアレーションを忘れずに。

使用法

①飼育水100ℓに対し本品2~4㏄使用し24時間薬浴後全換水かディスカスの移動

②飼育水100ℓに対し本品10㏄使用し2~3時間薬浴後全換水かディスカスの移動

③飼育水100ℓに対し本品25㏄使用し30分薬浴後全換水かディスカスの移動

①は安全な方法です。

②は基本的なやり方です。

③は強力に行う方法ですが、絶えずディスカスの様子を観察し、様子がおかしいと思ったら全換水か、ディスカスを移動させるようにします。

ホルマリンは濾過バクテリアをも死滅させるので、水が白濁する場合もあります。

 

 

・プラジカンテル(ビルトリシド、ジストシド)

対応できる病気:ダクチロギルスやギロダクチルス、条虫等の寄生虫症

特徴

入手困難。高価。

プラジカンテルは人間用(ビルトリシド錠)、犬猫用(ドロンシット錠)などありますが、魚用(ハダクリーン、ベネサール)については次に説明します。

いずれも価格が高いのと、まず入手できません。

人間用や犬猫用のプラジカンテルを入手するには、病院で処方してもらわないといけないからです。

海外からの個人輸入であれば入手可能みたいですが、価格が安いものは混ぜ物なのか、効果が薄いという話を聞いたことがあります。

魚用は入手に関してなら可能です。

 

 

・水産用ハダクリーン(水産用ベネサール)

対応できる病気:プラジカンテルと同じ

特徴

水産用経口寄生虫駆除剤(プラジカンテル)

水産用なので量が多く高価。

経口タイプなので、そのままでは使用できません。

エタノールでやった方が溶かしやすいです。

水でも溶けないことはないですが、なかなか溶けにくいです。

溶かしたものを、飼育水100ℓに対し2~2.5g(人により24時間~1週間薬浴

その後、1週間あけて再び薬浴することを2~3回すると、なお良い。

 

 

・プラジプロ(輸入品)

対応できる病気:プラジカンテルと同じ

特徴

プラジカンテルを含む魚病薬。

高価。

使いやすい。

 

 

・トレマジド(輸入品)

対応できる病気:プラジカンテルと同じ

特徴

トレマゾルが製造中止になったことによる、後継魚病薬。

主成分が天然植物由来。

入手しにくい。

高価。

使いやすい。

 

 

・ネマトール(輸入品)

対応できる病気:キャピラリアなどの線虫類の駆除

特徴

入手しにくい。

高価。

使いやすい。

 

 

・フラゲロル(輸入品)

対応できる病気:ヘキサミタなどの鞭毛虫類の駆除

特徴

入手しにくい。

高価。

使いやすい。

 

 

・フラジール(メトロニダゾール)・コンバントリン(ピランテル パモ酸塩)

対応できる病気:ネマトールやフラゲロルと同じ。頭部穴あき病など。

特徴

入手しにくい。

高価。

昔は薬局の店頭で購入できた。

 

 

・水産用プラジクアンテル50g

対応できる病気:プラジカンテル(プラジクアンテル)なので、プラジカンテルと同じ。

特徴

少々価格が高め

経口薬

溶かして水槽に投薬する場合は、水産用ハダクリーンを参考にするのが良いのではないかと思いますが、こちらの薬についてはまたいずれ追記したいと思います。

現在は日本動物薬品からしか販売されていませんが、2022年12月頃からはキョーリンからも販売開始されます。

 

 

 

 デミリン発砲錠3%

対応できる病気:イカリムシ、ウオジラミ、マクロギロダクチルスポリプティ

特徴

60規格水槽(60×30×35)でのポリプティの治療の場合、デミリン発砲錠を1錠の4分の1だけ投薬すると、8日くらいで治療可能。

ギロダクチルスやダクチロギルスに効果があるかは、まだ私は未確認。

薬効期間が長いため(流れの無い場所で最大1ヶ月持続)、1回の投薬で治療可能。

 

 

拒食症

ディスカスの拒食症についてのお話ですが、フラワーホーンなど他のシクリッドにも使えるお話なので覚えておいてください。

何らかの原因で拒食症になることがあるのですが、その原因がどう考えてもわからない場合や白便をしている場合、高温治療が有効なケースがあります。

具体的には、水温を34℃に設定して2週間~4週間ほど飼育します。

サーモスタットの設定を34℃にする場合は、一気に34℃にして構わないです。

心配なかたは、1日1~2℃水温を上げればいいと思います。

水温を34℃に上げても効果がイマイチな場合、3日間隔くらいで水温を上下させるのを試します。

具体的には、28℃を3日間→34℃を3日間→28℃を3日間→34℃を3日間、というように交互に通常飼育温度(30℃飼育のかたは30℃)と高温を繰り返すのです。

こうしているうちに、水温を下げた時に食べ始めたり、水温を上げた時に食べ始めたりするので、食欲を見せた水温でしばらくキープして飼育します。

食欲が出たからといって早めに水温を戻すと、また食べなくなったりすることが多いので、説明した期間のように、しばらくその水温で飼育してください。

高温治療時に薬浴も併用する場合は、トリクロルホン製剤は使用しないよう注意してください。

必ず魚病薬の説明書を熟読して、注意点を把握するようにしましょう。

 

 

魚病薬使用時の注意点

まず当たり前ですが、魚病薬の使用前に必ず説明書をよく読んで理解するようにしましょう。

基本的に注意する点は、水草は魚病薬で枯れてしまうということと、日光など強い光は当てないようにすること、水温・ph等について注意するということです。

魚病薬によっては、水草も大丈夫なものもあります。

強い光で薬効が無くなったり、水温やph値によっても薬効に変化が出たり、副作用が強まったりするので、説明書を見て気を付けるようにしてください。

あと、各魚病薬は混ぜて使用しない方が安全ですが、私は経験から混ぜて使用することが多いです。

混ぜない方がいい魚病薬についても書いているので、覚えてください。

魚病薬の使用時に0.1%塩水浴の併用をする方法もディスカスでは知られていますが、0.5%塩水浴を併用する場合もあるでしょう。

しかし、場合によっては塩水が病原体を活性化させることもあるようです。

私は基本的には、あまり塩水浴はしないほうなので、ここでは触れないでおきます。

 

 

魚病薬についてのまとめ

ここまで見てわかるように、白点病・水カビ病対策に「トロピカルゴールド」を使用するのであれば、最初に説明した「魚病薬は3種類常備する」というところを「魚病薬は2種類でも可」となります。

そして、最初に購入する魚病薬としてお勧めするのは「エルバージュ」「リフィッシュ」「アグテン」です。

エルバージュを購入する時は、必ず5g×2入りの物を購入しましょう。

その10g入り(5g×2入り)のエルバージュには、すじきり一杯0.5gの計量スプーンが付いてくるので、それを魚病薬を量るときに使いまわすのです。

ほとんどの魚病薬に付いてくる計量スプーンは2g、あっても1gなので量りにくくて使えないのです。

60ワイド水槽(60×45×45)より小さい水槽も使う人の場合は、リフィッシュではトリクロルホン濃度が濃くて計量しにくいので、トロピカルNやトロピカルゴールドが良いです。

ちなみに、トロピカルゴールド使用時はエルバージュとの混合薬浴はしない方がいいので、エルバージュとトリクロルホン製剤の混合薬浴を考える人は、リフィッシュかトロピカルNを選択しましょう。

それと、病原体も耐性を持ったりする場合があるので、効くはずの魚病薬が効かない場合もあります。

他の魚病薬もそろえていれば、使用した魚病薬の効きが悪い場合など、すぐに魚病薬を変更して対応することができます。

しっかりと魚病薬を常備しておくようにしましょう。

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