レッドゲオファーガスとは
レッドゲオファーガス(学名:Geophagus surinamensis)は、美しい赤色が特徴の熱帯魚で、主にブラジルのアマゾン川流域に生息します。
穏やかな性格と鮮やかな色彩が魅力的で、アクアリウム愛好家の間で人気の種です。
見た目が日本近海魚のタイに似ているという人も多いです。
飼育環境の整備
- 適切な水槽の選び方:
- 少なくとも60ℓ以上、できれば100~150ℓ以上の容量の水槽が必要です。
- 底砂や小石を敷くことで、自然な環境を模倣します。
- もちろんベアタンク飼育(底砂無しの環境)でもかまいません。
- 水質管理:
- 定期的な換水と適切なフィルターの使用が重要です。
- 水温は24〜28℃、基本的には27~28℃がおすすめです。
- ph値はこだわらなくて大丈夫ですが、中性前後、ph6.5〜ph7.5が適切です。
- 隠れ家の提供:
- 流木や石など、身を寄せることができる場所や、産卵場所を用意します。
- 特に繁殖期に重要になります。
最適な水質を作るために、各カルキ抜きや毒物除去剤から、目的に合ったものを選びましょう。
最強濾過バクテリアや、最強PSBなども以下のリンクから関連記事をご覧ください。
繁殖の手順
- 繁殖の兆し:
- 雄は攻撃的になり、雌は産卵場所を決め、その場所を掃除したりと準備を始めます。
- それと同時に、雄と雌が体をプルプル振るわせたりもします。
- 産卵場所の掃除は、口で突いたりする行動でわかります。
- 産卵と口内保育:
- 雌が卵を産み、そのあとに雄が放精行動をとって受精させます。
- そのあと雌が口内に卵をふくんで保持します。
- 雌は口内で卵を守り、孵化も口内でします。
- 雌の保護:
- 卵を守るために雌は警戒心が高まります。
- もし雄のプレッシャーが強いようであれば、雌と隔離し、他の個体が近づけないようにします。
- 孵化:
- 卵は通常2〜3日くらいで雌の口内で孵化し、雌がそのまま口内保育を行います。
- 仔魚の成長:
- 孵化後、仔魚は雌の口内で成長します。
- 稚魚のヨークサック(栄養袋)が無くなると自由遊泳を開始しますが、そうなると雌親は時折稚魚を口内から出すようになります。
- 自由遊泳を始めた稚魚には、生きたブラインシュリンプなど、適切な餌を与えて成長を促します。
気をつけるべき病気
- 白点病:
- 魚体に寄生した白点虫が成長すると、人間には白い小さな点として見えるようになります。
- 魚病薬としては、アグテンなどのマラカイトグリーン製剤や、メチレンブルー製剤が有効な治療法です。
- 水カビ病:
- フワフワとした膜状の塊が体表に現れます。
- アグテンなどのマラカイトグリーン製剤や、メチレンブルー製剤を使用した治療が効果的です。
- シクリッドの頭部穴あき病:
- 頭部に小さな穴が開き、進行すると、その穴同士がつながって大きな潰瘍を形成し、死に至ることもあります。
- 水質悪化やフィルターの汚れに日頃から気をつけ、穴が開いた箇所からの二次感染防止でエルバージュやグリーンFゴールドで薬浴します。
- 原因がミネラル不足や、腹腔内寄生虫と言われているので、普段からミネラル添加をしたり、冷凍虫下しディスカスハンバーグなどを食べさせましょう。
魚病薬や病気治療については下記の関連記事をご覧ください。
他魚との混泳
レッドゲオファーガスはシクリッドですが、シクリッドの中でも温和な魚です。
そのため、レッドゲオファーガスの口に入らないサイズの魚であれば、色々な魚と混泳可能です。
ディスカスとも、アロワナのような大型魚とも混泳可能なため、レッドゲオファーガスは混泳魚として、とても万能な魚なことも魅力の1つです。
まとめ
レッドゲオファーガスの飼育と繁殖は、適切な水槽環境と注意深い観察が必要ですが、難しくはありません。
とても飼いやすい魚です。
また、生き物である以上、病気の予防と早期治療が重要です。
愛情と知識をもって丁寧にケアすることで、健康で美しいゲオファーガスを育てることができます。
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